WEB系の新人が困らないように基本を復習〜CentOSに新規ユーザーを作成する
昨日のエントリでWindows7にVirtualBoxを入れてLinux(CentOS6.3)環境を構築をやったので、折角なら、そのまま色々とゴニョゴニョする過程をWEB系の新人さん向けに細かくまとめてみようと思います。
まずはCentOS6.3に新規ユーザーを作成します。
ユーザーの作成
昨日はCentOSを入れて、root権限でのログインまでをやりました。
Linuxの場合、root権限で作業をすると、間違って何かをした時に大変な目に合うので、一般的には別ユーザーを作成して、そのユーザーで作業します。
なので、とりあえず、ユーザーを作成します。
まずはroot権限でCentOSにログインしてください。
ユーザーを作成するLinuxコマンドは、useraddです。
useraddには、オプションを付けることでデフォルトの設定を見たりする事も出来ます。
オプションの詳細は、調べてみてください。
useradd ユーザー名
これで、新規ユーザーの作成が出来ました。
デフォルトのままで作成すると/homeの下に作成したユーザー名のディレクトリが出来ているはずです。
cd /home dir
で確認してみてください。
作成したユーザーにパスワードを設定します。
パスワードを設定するLinuxコマンドは、passwdです。
passwd ユーザー名
実行すると、新しいパスワードを聞かれます。
セキュリティ的に問題のあるパスワードの場合、怒られますが、気にしないなら、そのまま確認用にもう一度パスワードを入力すれば完了です。
sudoの確認
新規作成したユーザーに一時的にroot権限を与えるとても便利なコマンドがsudoコマンドです。
まずはsudoコマンドをインストールする必要があります。
sudo
と入力してみてください。
usage: sudo -K | -L | -V | -h | -k | -l | -v usage: sudo [-HPSb] [-p prompt] [-u username|#uid] { -e file [...] | -i | -s | <command> }
と表示されれば、既にsudoコマンドはインストールされています。
それ以外の場合は、sudoコマンドをインストールする必要があります。
yum install sudo
yumコマンドは、CentOSのパッケージ管理のコマンドです。
これで、sudoのインストールが自動的に完了します。
次に、作成したユーザーにsudoコマンドを利用できる権限を与えます。
sudoの権限を設定したファイルは、/etc/sudoersに記述されています。
ただ、このファイルをviなどで直接編集すると、慣れていない新人さんは記述ミスなどを起こして大変なことになる可能性があります。
そこで、今回はvisudoで編集することにします。
echo $EDITTOR
これで何も表示されなければ、まだEDITORの設定が終わっていません。
vimなどと表示されれば、そのエディタが設定されていると言う事です。
何も設定されていない状態であれば、
EDITOR=visudo
とします。
既に何かのエディタが設定されている場合は、
EDITOR=設定されているエディタ visudo
とします。
もう一度、
echo $EDITTOR
で、visudoが表示されれば、visudoの設定は完了です。
visudoは、viに似ていますが、編集し終わると、visudoが勝手に文法チェックを行って、エラーが出た場合はエラーが出た行番号を表示し、どうするか聞いてくれます。
visudo
で、/etc/sudoersの編集画面になっています。
ここで、root ALL=(ALL) ALLと記述されている行の次に、作成したユーザーの設定を追加します。
ユーザー名 ALL=(ALL) ALL
visudoの操作はviと同じなので、解らない時は調べてみてください。
ここまで完了したら、root権限からログアウトします。
logout
でログアウトをして、今回作成したユーザーで、再度、ログインしてみてください。
ログインできたら、
useradd ユーザー名
とユーザーの作成を試してください。
エラーが出て、作成できないと思います。
これで、うっかり重要な設定変更をしてしまう心配もありません。
次回からは、このユーザーとsudoコマンドで、色々と環境設定を行っていきます。