爬虫類嫌いのPython日記

爬虫類が大の苦手の筆者が、Pythonに挑戦。他にも、RubyやObjective-C、Google Appengine、Herokuなど色々とチャレンジしています。

「プログラマ36歳定年説」を否定してみるものの…

世の中の開発者で良く言われているのが「プログラマ36歳定年説」です。これについては、様々なところで異論が出ています。私も、その1人です。しかし、実際に否定してみたものの40歳を過ぎたあたりから、やはり36歳定年説は正しいのかと思うこともしばしばあるようになりました。今回は、その辺の雑感について書きたいと思います。

新しい技術を覚えるのが苦痛になる

人間40歳を過ぎると、徐々に記憶力も低下してきます。しかし、ITの世界では日々、新しい技術や開発手法が発表され、少しでも勉強をさぼると、すぐに時代に置いて行かれます。
最近では、iOSの開発言語がSwiftになり、ほぼ同時期にAndroidの開発環境がEclipseからAndroid Studioに変わりました。Javascript界隈でも、様々なFWや仕様が発表されて混沌としています。これらのトレンドを追い続けるのは非常に困難です。自分の脳味噌が20代だったら…と痛感します。

自分のキャリアについて考えさせられた

偶然なのですが、自分の周りの人でキャリアチェンジする人が多発しました。自分よりも若いバリバリのエンジニアだった人がエンジニアを辞めて他の仕事に転職したのです。他にも、海外勤務になる人などもいて、その送迎会の場に行くと、つい自分の今後のキャリアについて考えさせられました。
一番、影響を受けたのが、69歳になるエンジニアを紹介していただいた時の事です。この方は、現在でもフリーランスとしてバリバリにコードを書いておられます。キャリアについて尋ねた所、自分が生まれた時には、既に開発者で、メインフレームのプロジェクトに参加していたそうです。それから、組込み系やWEB系も経験して、今ではネイティブアプリ開発をメインに行っているそうです。この方と比べた時、自分は69歳になってもコードを書いていられるのか不安になりました。69歳の自分が、具体的にイメージできなかったのです。

やはり「プログラマ36歳定年説」は正しい?

自分がもし、プログラマ36歳定年説を信じ、36歳でマネジメントに転じていたら、今とは全く違う人生だったでしょう。もしかしたら、フリーランスにはなっておらず、もっと安定した会社で働いていたかもしれません。
親戚の30代前半のJavaエンジニアは、月200時間以上の残業をこなすのが苦痛になり、30代前半でマネジメント職にキャリアチェンジしました。その時は、「お前も終わりだな」と言って笑ったのですが、最後に笑うのは、もしかしたら彼なのかもしれません。

それでも技術が好き

自分の明確なキャリアは見えていない状況ですが、やはり技術が好きという部分に変わりはありません。新しいことを覚えるのは苦痛になってきていますが、それは若い頃に比べて時間がかかるようになっただけで、ツライ訳ではありません。毎日、色々な技術ブログをチェックしてから寝るのも習慣になって、苦痛ではありません。ただ、色々な面で、もう少し若ければとか、もっと若い頃にやっておけばと思うことは多々あります。4月からエンジニアとしてスタートを切る若者には、是非、後悔の無い40代エンジニアを迎えて欲しいと思います。

今はフリーランスなので、明日への心配もある身分です。色々なことにチャレンジするにしても、会社員だった頃の方がラクだったと思うことが多いです。特に、開発手法などは自分流になってしまっているので、時々、集まる仲間との飲み会では、その辺を集中的に質問しまくっています。
ただ、フリーランスの魅力はフットワークの軽さです。新しい技術を採用したいと思えば、自分の裁量で導入できるのが魅力です。もちろん、その分のリスクは当然ある訳ですが…「プログラマ36歳定年説」を頭らか否定するのではなく、もう一度、考えてみた今日この頃でした。