爬虫類嫌いのPython日記

爬虫類が大の苦手の筆者が、Pythonに挑戦。他にも、RubyやObjective-C、Google Appengine、Herokuなど色々とチャレンジしています。

フリーの開発者のクラウドソーシング事情

自分が個人事業主で仕事を始めた頃は、昔のコネや縁で仕事を紹介してもらったりしていました。
この状態では、経営者であり、営業であり、開発者でもありました。
いわゆる、一人三役です。
個人事業主の場合、経営者の役割は放棄する訳にはいきません。
経営の感覚、もっと具体的に言えば、金銭感覚が鈍ければ、個人事業主としてやっていく事は難しいでしょう。

自分自身に、優れた金銭感覚があるかどうかは別として、経営者としての役割は苦痛ではありません。
小遣い制で、長い間、遣り繰りしてきたせいかもしれませんが、違和感も感じませんでした。

しかし、営業については違いました。
開発の場合、紹介してもらったクライアントに話を聞きに伺い、具体的な実現性を提示するのが仕事になるのですが、実際、クライアントの実現したい事と予算感、スケジュール感のギャップには、随分と苦しめられました。
何度も、予算感やスケジュール感に見合う提案を出すものの、結局、契約に至らず、今までの時間は何だったんだろうと思う事もしばしばありました。
下請け、孫請けでの開発も、低予算、短納期に悩まされ、その割に、週に1度の定例会などに呼ばれるなど、営業コストの大きさには悩まされていました。

クラウドソーシングを利用する事で、この営業コストを限りなく下げることが可能になります。
クライアントとは、非対面でやり取りをする事になるのですが、ネットで完結するため、連絡が来なければ、作業は当然進みません。
その間は、別の作業をすればいいだけの事です。
電車に乗って移動して、打ち合わせをして、また移動する。
そのコストを考えれば、随分、楽になります。

クラウドソーシングを、事業に取り入れることで、自分自身が随分、楽になったと感じています。
実際、営業の役割が軽減した分、デザインの勉強に挑戦できる事になった訳ですから・・・
ただ、クラウドソーシングだけで食べていけると言うのは、まだまだ難しい状況です。
今の自分の状況から言えば、今までのご縁での開発案件などが収入の柱である事は、まぎれもない事実です。
しかし、今後、クラウドソーシングが順調にシェアを拡大していけば、自分の収入の柱も、徐々に移行していく可能性があると感じています。
クラウドソーシングには、まだまだ無限の可能性と魅力を感じずにはいられません。