爬虫類嫌いのPython日記

爬虫類が大の苦手の筆者が、Pythonに挑戦。他にも、RubyやObjective-C、Google Appengine、Herokuなど色々とチャレンジしています。

WEB+DB PRESS vol.57「FREE」とmixiから読み解くマネタイズを読んで

WEB+DB PRESS vol.57「FREE」とmixiから読み解くマネタイズを読みました。
今までは、自分の興味が思うままに作ってました。
儲けるとか、稼ぐと言う意識よりも、技術的に興味がある方に魅力を感じるのは技術者としてはしょうがないのでしょうが……
ビジネスとしてのWEBを考える場合、どうしてもマネタイズと言う観点から考えは避けることが出来ません。
今後、オープンソースだけでなく、クラウドも普及して行き、ますます無料の世界が広がる中で、避けることが出来ない問題だと思います。

無料の分類

直接的内部的相互補助について

ようするに、無料を餌にして集客し、有料商品の購入に結びつけると言う話。
最近、化粧水でシェアを伸ばしている「ドクターシーラボ」は、国際線の機内で無料サンプルを配布し、売上を伸ばしたそうです。
乾燥する機内、テロ防止で機内に化粧水を持ち込めなくなった女性のニーズを見事に掴んだ、上手いプロモーションだと思います。


mixiでは「ミクコレ」やmixiアプリが該当するそうです。
GREEやモバゲーのアプリも同じですね。
MMORPGの世界でも、このパターンが増えていますね。
無料でゲームを気に入ってもらって、アイテムで課金するビジネスモデル。


ただ、無料ユーザーと有料ユーザーとの間に歴然とした差が出来ると、無料ユーザーはゲームに不満を感じて、離れてしまうでしょう。
あまり差がないと、有料ユーザーは増えないでしょう。
バランスが難しいとも言えるのではないでしょうか?

三者間市場について

いわゆる、ネット広告ですね。
近年、ネット広告の市場は広がる一方で、新聞広告費を抜き去ったそうです。


ネットでマネタイズを考える時に、一番に思い浮かぶのがこの方法でしょう。
アドセンスアフィリエイトで簡単に収入を得る。
この関連の書籍やサイトも非情に増えてきている事から、興味がある人が多いのも事実。
しかし、一方で、安易に儲けるために質の低いサイトに大量の広告を張っただけのような粗悪なサイトも増加してきています。
誤クリックを誘発するようなサイト構成。
中身のないツールでキーワードを並べただけのコンテンツ。
このままでは、ネット広告の信用性の低下にも繋がりかねません。


以前のように、ブログにアドセンスやアマゾンアソシエイトを張っただけでは、ほとんどクリックすらしてもらえないのが現実ではないでしょうか?


mixiGREE、モバゲーのような企業であれば、他の企業とタイアップしてキャンペーンをする方法もあります。
個人では、もっと質の向上を目指すべきでしょう。

フリーミアムについて

無料の基本版と有料のプレミアム版があると言うパターン。
はてなのブログなどもそうですね。
後は、ECのASPサービスなどもこのパターンでしょう。

ポイントは無料と有料の差別化が機能に限定でき、比較的明確にユーザーに理解される事。
最初は無料でスタートし、上手く行けば有料化へ移行出来るようにする必要があるでしょう。
特にECサイトの場合、売れれば利益が出ますが、その保証がない場合には、コストだけがかかってしまいます。
無料版でスモールスタートし、売上に応じて機能アップできるパターンはありがたいと思います。

一般的に2:8の法則などと言われますが、2割の有料ユーザーが8割の売上に貢献すると言う法則です。
この記事では、目安として95%の無料ユーザー、5%の有料ユーザーと言う数字を示しています。
mixiでは現実には有料会員の割合は約1%とさらに低く、厳しい現実を物語っています。

非貨幣経済

対価を期待しない市場の事です。
オープンソースCGMなどがそうです。
これにより、全体のライセンス料などのコストを下げ、無料化を推し進める事が出来ます。
今後は、クラウド技術の進歩により、より高品質で、より安定的なサービスの提供が可能になるのではないでしょうか?


色々と勉強になった記事でした。
自分で作ったサイトで、少しでも収入があれば開発のモチベーションにもなるでしょうし……
いや、ネットビジネスで、ウハウハ生活とか、これっぽっちしか考えてませんから!!